朝ドラ「ブギウギ」に登場する小雪さん演じる村山トミは、愛助の母親として登場します。
村山トミは、吉本興業の「吉本せい」という人物がモデルになっています。
スズ子と愛助の結婚を反対する村山トミのモデル「吉本せい」はどんな人物だったのでしょうか?
「吉本せい」さんの生涯とドラマ「ブギウギ」の展開をまとめました。
村山トミの役どころ
ドラマ「ブギウギ」において、
小雪さんが演じるのは村山トミというキャラクターです。
村山トミは、村山愛助(水上恒司)の母親であり、物語の中で「村山興業」の社長として登場します。
夫を早くに亡くし、生涯をかけて「村山興業」を築き上げるエネルギッシュでポジティブなキャラクターです。
水上恒司さん演じる愛助の母親として、物語に深みと重要な要素を加えています。
村山トミのモデル「吉本せい」さんについて
「村山興業」のモデルとなっているのは、
実在の企業「吉本興業」です。
その中で、村山トミのモデルとされているのが吉本せいさんです。
吉本せいさんは、吉本興業の創業者であり、芸能プロモーターとして知られています。
以下に、吉本せいさんの生い立ちや吉本興業の歴史に関する要点を纏めました。
吉本せいさんの生い立ち
吉本せいさんは1889年、兵庫県明石市に生まれました。
林豊次郎の三女として生まれています。
非常に頭が良く、周囲から可愛がられる女性として知られ、小学校卒業後は花嫁修業として島徳蔵方という米商人のもとで働き始めます。
島徳蔵方はせいの才能を高く評価し、掃除や洗濯だけでなく、商売の極意まで教えたとされています。
結婚と吉本興業の経営
20歳で結婚し、「吉本」の姓を名乗ることになります。
夫・吉兵衛とは1924年に死別。
吉本せいさんのこれまでの経験が、後の吉本興業の経営に大いに役立ったと言われています。
1938年には通天閣を買収し、吉本興業の拠点としました。
当時、通天閣の経営は厳しくなっており、吉本せいはこれを地元と関係のない業者に買われては大阪の恥だと考え、建物を購入します。
しかし、その5年後に通天閣は火災によって全焼。
残った鉄くずは軍部に回収され、武器製造に使われる予定でしたが、
大阪が空爆を受けた際、通天閣の残骸も全て溶けてしまい、武器製造には使われませんでした。
吉本せいはこれを聞いて「人を殺す事に使われなくてよかった」と述べたと言われています。
吉本せいさんは、吉本興業を築き上げる一方で、
戦争時の出来事を通じて人道的な側面も見せ、その人間性と経営手腕が歴史に残る存在となりました。
夫・吉兵衛との間には吉本穎右ら2男6女を儲けますが、みな早くに他界し、愛助のモデルとなる穎右も1947年、24歳の若さで他界しています。
吉本せいさんは1950年3月14日に肺結核で他界。享年60歳でした。
ドラマ「ブギウギ」の展開と注目ポイント
モデルになった吉本セイさんは、息子とスズ子の結婚に大反対します。
しかし、その理由は不明であり、ドラマオリジナルなストーリーが期待されています。
吉本セイさんをモデルとした村山トミの反対にどんな理由が隠されているのか、その謎解きが物語の中で進展することでしょう。
ドラマオリジナルの展開予想
モデルの実話から、鈴子と愛助の結婚は叶うことはありません。
しかし、期待と不安が入り混じる中、ドラマオリジナルな展開も期待されています。
愛助と鈴子にとって幸せな結末が待っているのでしょうか。
スズ子が結婚を反対されどのように立ち向かっていくのか、
愛助の母としての守りたいものとは何か、これらの要素が物語の見どころです。
まとめ
ブギウギは感動と興奮の詰まったドラマで、村山トミと吉本セイの関連性が物語に緻密な情緒を添えています。
村山トミは、逆境に立ち向かい、大きな会社を興す度胸と迫力、
そしてその裏では病弱な息子を持つ愛情深き母でもあるところが大きな見どころの一つです。
歌手のスズ子と大芸能プロダクション「村山興業」のかかわり、そして戦後日本の希望となった芸の世界に触れる展開も注目です。
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