朝ドラ「虎に翼」は、日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ女性の実話を基にしたオリジナルストーリーで、困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱的な物語です。
以下は、朝ドラ「虎に翼」の全話まとめと、見どころなど、史実をもとに見ていきましょう。
第1週から最終週までのネタバレあらすじと吹き出し
各週ごとに、主要キャラクターの動向や重要なエピソードを簡潔にまとめています。
虎に翼 第25週(9月16日〜9月20日)のネタバレとあらすじ【女の知恵は後へまわる?】
第121話 9月16日(月)
第122話 9月17日(火)
第123話 9月18日(水)
第124話 9月19日(木)
[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]第125話 9月20日(金)
「虎に翼」週ごとのまとめ
第1週 | 4月1日〜4月5日 | 女賢しくて牛売り損なう? |
---|---|---|
第2週 | 4月8日〜4月12日 | 女三人寄ればかしましい? |
第3週 | 4月15日〜4月19日 | 女は三界に家なし? |
第4週 | 4月22日〜4月26日 | 屈み女に反り男? |
第5週 | 4月29日〜5月3日 | 朝雨は女の腕まくり? |
第6週 | 5月6日〜5月10日 | 女の一念、岩をも通す? |
第7週 | 5月13日〜5月17日 | 女の心は猫の目? |
第8週 | 5月20日〜5月24日 | 女冥利に尽きる? |
第9週 | 5月27日〜5月30日 | 男は度胸、女は愛嬌? |
第10週 | 6月3日〜6月7日 | 女の知恵は鼻の先? |
第11週 | 6月10日〜6月14日 | 女子と小人は養い難し? |
第12週 | 6月17日〜6月21日 | 家に女房なきは火のない炉のごとし? |
第13週 | 6月24日〜6月28日 | 女房は掃きだめから拾え? |
第14週 | 7月1日〜7月5日 | 女房は山の神百石の位? |
第15週 | 7月8日〜7月12日 | 女房百日馬二十日 |
第16週 | 7月15日〜7月19日 | 女やもめに花が咲く? |
第17週 | 7月22日〜7月26日 | 女の情に蛇が住む? |
第18週 | 7月29日〜8月2日 | 七人の子は生すとも女に心許すな? |
第19週 | 8月5日〜8月9日 | 悪女の賢者ぶり? |
第20週 | 8月12日〜8月16日 | 稼ぎ男に練り女? |
第21週 | 8月19日〜8月23日 | 貞女は二夫に見えず? |
第22週 | 8月26日〜8月30日 | 女三人あれば身代が潰れる? |
第23週 | 9月2日〜9月6日 | 始めは処女の如く、後は脱兎の如し? |
第24週 | 9月9日〜9月13日 | 女三人あれば身代が潰れる? |
第25週 | 9月16日〜9月20日 | 女の知恵は後へまわる? |
最終週 | 9月23日〜9月27日 |
主要キャラクターの紹介
ヒロインの寅子をはじめ、寅子を取り巻くキャストを紹介します。
キャラクターの背景や成長の過程を簡潔に掘り下げて紹介しますね。
①寅子を支える家族
- はる【石田ゆり子】:寅子の母。現実主義者。家事も家計も完璧にこなす。
- 直言【岡部たかし】:寅子の父。温和な性格。銀行員。
- 直道【上川周作】:寅子の兄。寅子の親友花江と結婚。的外れな発言が多い。戦死。
- 直明【三山凌輝】(幼少期は永瀬矢紘、正垣湊都):寅子の弟。優秀。
- 花江【森田望智】:寅子の兄・直道の妻。寅子の親友。
- 優三【仲野太賀】:猪爪家に下宿する気弱な書生。亡き両親と直言が友人だったため、直言が引き取っている。弁護士に憧れ、大学に夜学で通いながら昼間は銀行で働く。寅子の結婚相手。戦死。
②寅子の学友と家族
- 山田よね【土居志央梨】:男装の女性。ある生い立ちから法を学ぶ。
- 桜川涼子【桜井ユキ】:華族・桜川家の令嬢。家系を守るために苦しい決断をする。
- 大庭梅子【平岩紙】:夫は弁護士。妾をもつ夫から独立するために法律を学ぶ。
- 崔香淑【ハ・ヨンス】:朝鮮半島からの留学生。兄に振り回される。
- 久保田聡子【小林涼子】:寅子の一期先輩。高等試験に合格。
- 中山千春【安藤輪子】:久保田といつも一緒にいる涙もろい女子。高等試験に合格。
- 大庭常【鷲尾真知子】:梅子の姑(しゅうとめ)。梅子や孫たちに厳しくあたる。
- 轟太一【戸塚純貴】:ストレートな物言で筋が通っている。弁護士事務所設立。
- 花岡悟【岩田剛典】:寅子に思いを寄せる。実家は佐賀の弁護士事務所。栄養失調により死亡。
- 小橋浩之【名村辰】:よねに股間を蹴り上げられた男子学生。寅子の同僚。
③寅子に影響を与える人物
- 桂場等一郎【松山ケンイチ】:裁判官。甘党。寅子に裁判官の道を提案。
- 穂高重親【小林薫】:明律大学に女子部を立ち上げる。飄々とした策士。
- 笹山【田中要次】:傍聴マニア。笹寿司の主人。
- 竹中次郎【高橋努】:新聞記者。
- 雲野六郎【塚地武雅】:雲野法律事務所の代表で後の寅子の上司。様々な依頼をタダ同然で引き受ける。
- 杉田太郎【高橋克実】:新潟県三条市の弁護士。東京からきた寅子にも愛想よくふるまうが…。
④後半に登場する人物
- 星航一【岡田将生】:裁判官。父親(朋彦)は法曹界の重鎮。史実では寅子の再婚相手。
- 星朋彦【平田満】:初代最高裁判所長官で、裁判官・星航一の父。
- 久藤頼安【沢村一樹】:裁判官を目指す寅子に力を貸す人物。自称ライアン。フレンドリー。
- 汐見圭【平埜生成】:多岐川とともに家庭裁判所設立に奔走。破天荒な多岐川をしっかりとフォローする。
- 多岐川幸四郎【滝藤賢一】:後の寅子の上司。寅子や汐見とともに家庭裁判所設立に奔走。風変わりな男で寅子も振り回されるが、信頼できる男。
『虎に翼』の主人公・猪爪寅子(いのつめともこ)のモデル
『虎に翼』の主人公である猪爪寅子(いのつめともこ)は、
日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子(みぶちよしこ)さんをモデルにしています。
三淵嘉子さんは、女性が学問をすることが珍しかった時代に、差別や偏見にさらされながらも女性初の弁護士、そして裁判官にまで上り詰めました。
彼女は戦前・戦中・戦後の困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子どもや追いつめられた女性たちを救うために様々な活動をしました。
『虎に翼』は、彼女の情熱あふれる法曹の闘いを描いた極上のリーガルエンターテインメントです。
ただし、ドラマ中には現実にはない逸話やストーリーが発生するため、登場人物名や団体名は一部改称されています。
実在の三淵嘉子さんとは少し異なる名前で、主人公の名前は猪爪寅子となっています。
時代背景
「虎に翼」の時代背景と時代設定は、昭和初期からスタートしています。
この時代背景は、大正デモクラシーの雰囲気を残し、女性の社会進出が兆しを見せはじめた頃であり、女性が法の世界で活躍する開拓者として、ヒロイン寅子の奮闘を描いています。
以下に、時系列で詳しく紹介します。
1931年(昭和6年) – 寅子17歳でスタート
- 主人公の猪爪寅子(伊藤沙莉)は、女学校に通う17歳の少女。
- お見合いを嫌がる中で、法律に興味を持ち始めます。
1932年(昭和7年) – 寅子18歳で明律大学女子部へ
- 寅子は明律大学女子部法科に第二期生として入学し、法律を学び始めます。
1935年(昭和10年) – 寅子21歳で明律大学法学部へ
- 寅子は法学部に進学し、法曹の世界に一歩近づきます。
1936年(昭和11年) – 寅子22歳 – 父親の裁判
- 寅子の父親の裁判が起こり、彼女は法曹の重要性を実感します。
1940年(昭和15年) – 寅子26歳で弁護士に
- 寅子は弁護士として活動を始め、さまざまな事件に立ち向かいます。
1949年(昭和24年) – 寅子35歳で裁判官に
- 寅子は女性初の裁判官として、更なる道を切り開いていきます。
「虎に翼」の見どころ
『虎に翼』は、日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーです。
ここからは、なぜ『虎に翼』の見どころと面白いと評価されるその理由を詳しく解説します。
①話のテンポが良く演出が見やすい
『虎に翼』はストーリーがどんどん進み、テンポが良く心地よいです。
朝ドラは、ヒロインの幼少期から始まることが多いですが、「虎に翼」は最初から成長した主人公・寅子の姿が登場しました。
視聴者に対して「ゴール」を明確する意図があると感じました。
②伊藤沙莉さんの寅子が魅力的!
なんと言っても、ヒロイン・寅子を演じる伊藤沙莉さんが大好評です。
「虎に翼」は、伊藤沙莉さんをヒロインとし、最初から「当て書き」された脚本ということもあり、まさにハマり役です。
彼女のちょっとしゃがれた声、そしてたまにどすの利いた声を出し振り切った演技が、コメディっぽくて笑いを誘います。
寅子の成長や奮闘を見ていると、胸が詰まり感動する瞬間もあります。
③メインキャスト俳優の演技
キャストは主演級ばかりで、個性的な演技が光っています。
石田ゆり子さんや松山ケンイチさん、そして、何と言っても優三役の仲野太賀さんは、大河ドラマ「豊臣兄弟!」(2026年1月スタート)の主役が決定しています。
脇を固める俳優陣も素晴らしいです!
④「ブギウギ」を連想させる時代背景で前作ファンも入りやすい
「虎に翼」は、前作の『ブギウギ』と同じ時代背景を描いていきます。
なんと、ブギウギのヒロイン・スズ子のモデル笠置シヅ子さんと、虎に翼の寅子のモデル・三淵嘉子さんは同級生!
笠置シヅ子さん:1914年(大正3年)8月25日 – 1985年(昭和60年)3月30日
三淵 嘉子さん:1914年〈大正3年〉11月13日 – 1984年〈昭和59年〉5月28日
生年月日から没日を見ると、二人が同じ時代を生きてきたことが分かりますね。
#趣里 さんの歌と踊りとお芝居に、心ゆさぶられた半年間が終わりました。
最後までご覧いただき、本当に、本当に、ありがとうございました!「#ブギウギ」は体が自然に踊り出す、魔法の言葉💃
これからもみなさんの毎日が、ズキズキワクワクしたものでありますように🎵 pic.twitter.com/7p9yShbRSb— 朝ドラ「ブギウギ」公式 (@asadora_bk_nhk) March 29, 2024
⑤印象的な台詞が面白い
「はて?」や「すん」といった印象的な台詞が、視聴者に楽しさをもたらしています。
視聴者も思わず使ってしまいそうなセリフですよね。
また、これまで朝ドラの語りは、時代背景の説明が多かったですが、
今回の「虎に翼」では、尾野真千子さんがナレーションを担当し、「寅子の心の声」をストレートに表していて、面白さを増しています。
タイトルの意味と由来
「虎に翼」というタイトルの意味や、ヒロイン寅子の物語にどのように結びついているかを解説します。
虎に翼の意味
「虎に翼」は、中国の思想家・韓非子の言葉で、
「鬼に金棒」と同じく「強い上にもさらに強さが加わる」の意味を持ちます。
まさに、五黄の寅年に生まれた寅子が、法律という翼を授かり、さらに強さを増していく姿は、たくましさを感じるドラマです。